つえ

つえは一本杖、四点杖と歩行困難者専用のクラッチに分かれます。

一本杖は歩行が少し困難な方、たまにふらつく方、一度座ると立ち上がるのが大変な方向けの物です。海外ではファッションで使われる方も多く、喜劇の天才チャップリンを思い浮かべて頂ければ分かりやすいでしょう。スポーツ用のウォーキングなどもありますが、一般的にはにぎり部分がT字型で多く作られています。
持ち方は、T字の短い方が前に来る様にします。
理想的な長さですが、腕をぶらんとさせ(肘が30度曲がるぐらい)つえの先が足の親指の15センチ横に来る位置で止まった時の長さと言われています。また、身長÷2+2~3センチで割り出す事も出来ます。
尚、この割り出し方は欧米から来たもので、腰の曲がってしまった高齢の方には合いません。その場合、専門家にご相談ください。
安定感は杖の太さではなく、地面に接地するゴムの面積で決まります。このゴムだけでも別売りで接地面の大きい物がありますのでご検討下さい。

四点杖は杖先が4つに分かれた物です。安定感はありますが、杖に頼りすぎて転倒の恐れもありますので、四点杖と歩行器、どちらが良いのかは専門家にご相談ください。

最近は軽量の物も出回っています。

足を怪我している場合、一本杖、四点杖とも、痛くない方の足に杖を持ちます。
クラッチの場合はその逆で痛い足の方の手で持ち、肘や脇の下で体を支えます。
昨今、ホームセンターなどでもお求めやすく買うことが出来ますが、杖の素材(鉄)が弱い物が多く(肉が薄い)、折曲がってしまうと言うケースを良く耳にします。つえは命を預けるもの、と言う心持ちで値段だけで選ばないで下さい。