つえ

一本杖は歩行が少し困難な方、たまにふらつく方、一度座ると立ち上がるのが困難な方向けの物です。携帯に便利な折畳みタイプ(3段折~5段折)も人気があります。また、樫の木やブナの木、黒檀製など木製の一本杖もおしゃれで人気です。海外ではファッションで使われる方も多く、喜劇の天才チャップリンを思い浮かべて頂ければ分かりやすいでしょう。スポーツ用のウォーキング・トレッキング用の2本セットのものや、登山用などもありますが、一般的にはにぎり部分がT字型で多く作られています。
持ち方は、T字の短い方が前に来る様にします(スワン型と言って、全部の指で握れるタイプもあります)。
理想的な長さですが、腕をぶらんとさせ(肘が約30度曲がるぐらい)つえの先が足の親指の20センチ横に来る位置で止まった時の長さと言われています。また、身長÷2+2~3センチで割り出す事も出来ます。
尚、この割り出し方は欧米から来たもので、腰の曲がってしまった高齢の方には合いません。その場合、専門家にご相談ください。
安定感は杖の太さではなく、地面に接地するゴム(石突き)の面積で決まります。ですので、登山用の杖では安定感的に日常で使うのは不向きです。このゴムだけでも、別売りで接地面の大きい物や3~4つに分岐してあるものがありますのでご検討下さい。

足を怪我している場合は痛くない方の足側に杖を持ちます。

様々な価格帯で販売されておりますが、この価格の違いは、杖自身の重量(素素材の違い)と、塗装の良さで決まります。
昨今、ホームセンターなどでもお求めやすく買うことが出来ますが、杖の素材(鉄の部分)が弱い物が多く(肉が薄い)、折曲がってしまったと言うケースを良く耳にします。ちなみに木製のものでは100万円を超えるものもあります。つえは命を預けるもの、と言う心持ちで値段だけでは選ばないで下さい。