身体拘束具についての考え方

アイデア手袋(ミトン)、アイデアつなぎパジャマなどのコーナー。

高齢者のオムツいじり(これが1番多い)、自傷行為、点滴外し等々の異常行為を腕などの動きを制限してやめさせる道具です。

言わゆる身体拘束具です。

これ、厚生労働省から原則禁止されています(正確には、やむ得ない場合のみ使用にする様に言われてます)。

日本語は便利ですねえ。

ちなみにウチでは普通に販売してます。

たーくさん売ってます。

可愛いやつもあります。

まず、介護保険が出来た時の厚労省の言い分からご紹介。

身体拘束は、その人の自分自身の意思で自由に行動し生活する権利を脅かすもので、尊厳への侵害、家族への精神的不安を与えるものである。

また、この拘束が原因で身心機能が低下し寝たきりに繋がる恐れがある。実態をみると介護の現場では

「身体拘束をしなければ安全を確保できない場合のみやむを得ない」の文言から、「やむを得ない」の文字だけを切り取られて使っている場合が多いのではないか。人手不足は将来解消しなければならない問題だが、身体拘束をする事により高齢者の状態がより悪化し、より人手がかかると言う識者の意見も傾聴に値する(抜粋あり)。

なるほど、ねえ。

確かに20年以上前より販売数は激減していますね。

成果が出てるのかねえ。

買いに来られる方は、病院や施設などから「家族が」買ってきてと言われたから…と泣きそうな感じで言われます。

でも、ねえ。

人が足りないんだよ!

と申したい。

以前、介護は嫁の仕事と言われました。

隠れるように自宅で介護する人も多い時代でした。

特に認知症などはね。

介護保険施行からようやく、先進国に近付く様に民間の仕事となってきました。

でも、まだまだなんだよ!

今でも様々な理由で在宅介護を選ばれる方も多いです。

果たして、介護する方は、ご自身の人生の尊厳を守られているのでしょうか。

厚労省には、個人の自己犠牲に頼りきってる制度なのではありませんか?

今から次の手を考えていますか?

と言いたいです。

例えば、海外からの人員確保の簡易化とか、介護機器の利用補助、介護者の賃金の(この間の笑っちゃうほどの雀の涙ではなく)大幅な保証とか。

そんな意見は傾聴する(これ、生まれて初めて使った!)気などないのかなあ。

愚案なのは分かるが、本当なら小学校の時代に介護体験の授業でも設けて貰いたいな。

そこで拘束具の禁止が時期尚早、もしくはもっと必要なのを感じることができかもね。

もち、理想なのは拘束なんかないに越したことはないのだけど。

でも、介護者を身体的、精神的に守らないと国は滅びるよー。

そこまで来てるよー。